腎臓内科

腎臓内科ホームページ

診療内容

腎臓内科 診療科長 猪阪 善隆
診療科長 猪阪 善隆

腎臓が関連する全ての疾患に対して、エビデンスに基づいた診療を行います。具体的には、健康診断などで見つかった血尿や蛋白尿などの検尿異常から、慢性腎臓病(CKD)全般(IgA腎症・ループス腎炎等の慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病関連腎臓病など)、多発性嚢胞腎やファブリー病をはじめとする遺伝性腎疾患、急性腎障害に加え、浮腫やナトリウム、カリウム、カルシウムなどの水分バランス・ミネラル・電解質の異常も、診療の対象となります。
腎炎やネフローゼ症候群などに対し、腎生検(年間約60例)にて病理組織診断を行い、病態に応じた治療を行います。腎機能低下を伴うCKDでは、服薬治療と食事療法等により"透析療法を必要とする末期腎不全に至らせない"を目標に、看護師をはじめ薬剤師や管理栄養士など多職種連携のもとで腎臓病療養指導を入院・外来の両方で行い、残存腎機能維持のための適切な栄養・水分・ミネラルバランス調節に取り組んでいます。
腎機能低下が進行し、近い将来透析療法が必要と考えられる場合には、腎代替療法選択外来において、患者さんの心身の状態や社会的な状況などを包括的に捉え、血液透析・腹膜透析および腎移植について情報共有するとともに、これら全ての腎代替療法の導入に対応します。また血液透析療法のための内シャント造設術も行っています。

専門外来
  • 初診外来:月曜日~金曜日(午前診)
  • 腎臓病専門外来:月曜日~金曜日(完全予約制)
  • 腹膜透析外来:月曜日午後と火曜日から金曜日の午前、午後(完全予約制)
  • 腎移植外来:木曜日・金曜日(午後診、完全予約制)

特色

慢性腎炎やネフローゼ、急速進行性腎炎等、腎病理組織診断が必要な腎疾患に対して、疾患活動性を適正に評価します。そのうえで、IgA腎症に対する扁桃摘出(他院耳鼻咽喉科にて施行いただくことがあります)とステロイド投与による完全寛解を目指す治療や、重症例ではステロイドパルス療法、高用量免疫抑制剤投与や血漿交換などを用いた積極的治療を行っています。また、多発性嚢胞腎に対するトルバブタン、頻回再発型・ステロイド依存性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ、C3腎症に対するイプタコパン、ファブリー病に対する酵素補充療法など指定難病の病態に合わせた治療も行っています。腎機能低下を伴うCKDでは、進行を抑制するために多職種連携による慢性腎臓病透析予防指導とともに、腎性貧血やミネラル・骨代謝異常の治療と管理、心血管病リスクの精査にも積極的に取り組んでいます。腎代替療法導入後も、腹膜透析の外来診療および合併症等に対する入院治療を行います。また、泌尿器科との連携のもと、腎移植前後の治療、外来診療および合併症等治療も行います。本院の血液浄化部では、血液透析のほか、血漿交換や免疫吸着など幅広く血液浄化に関する治療に対応しています。

紹介時のお願い

毎日初診外来(午前診)を設けておりますので、紹介元医療機関より本院の患者包括サポートセンターを通してご予約ください。尿検査で明らかな蛋白尿や血尿を認めた場合や、腎機能を示す血液検査(血清クレアチニンやeGFRなど)に異常を認めた場合、腎臓に何らかの障害を来たしている可能性があります。腎疾患は早期診断・早期治療が非常に重要です。また、CKDの存在によって、末期腎不全のリスクだけでなく、心血管病のリスクも高まりますので、早めのご紹介をよろしくお願いいたします。

外来スケジュール

休診情報はこちら

外来受診のご案内

診療受付時間

初診 午前8時30分~午前11時00分
再診 午前8時30分~午前11時30分
予約再診 午前8時30分~午後3時00分

※阪大病院では初診の方は医師の紹介状が必要です。

外来診療日

月~金曜日

休診日

土・日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

交通アクセス・駐車場